ネクタイなんて、首を圧迫する無用なボロ切れです。

ウルグアイのムヒカ大統領。彼は、「世界一貧しい大統領」として有名です。富を否定し、あるインタビューでは、ネクタイについて、「ネクタイなんて、首を圧迫する無用なボロ切れです。」とまで言っています。

住んでいる家は、ホワイトハウスや首相官邸のような豪華なものではなく、言ってしまえば、「ボロ家」。給与の9割を寄付に回し、本人は月々約1000ドルで生活しています。

出典 http://rt.com

そんな、ムヒカ大統領のスピーチが、世界中から注目されています。彼が、自ら”貧しい”生活をし、”豊かさ”から離れることで人々に伝えようとしたこととは何なのでしょうか?

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ムヒカ大統領とは

ムヒカ大統領は、ウルグアイの第40代大統領。1935年に貧しい家庭に生まれ、幼いときに父親が他界。幼い頃から家畜の世話や花を売るなどして、家計を助けながら育ったそうです。

20代になると、極左都市ゲリラ組織ツパマロスという武装組織に加入し、社会主義革命を目指し、ゲリラ活動をするようになります。

ツパマロスとは?

ツパマロスとは、チェ・ゲバラの影響を受けて、1960年代に結成された極左武装組織。武力によって、社会主義革命を起こそうとしたグループで、政府に対する攻撃や、要人の誘拐をするなど、かなり過激なグループでした。

受けた銃弾は6発。

そんな、ゲリラ活動に参加していたムヒカ大統領は、治安組織との抗争が激しくなる中で、銃弾を6発受け、4回にわたり逮捕され、2回脱獄。軍事政権が終わるまで、なんと13年間も収監され、激しい青春時代を送りました。

大統領に選出。

そんな激しい日々を送った、ムヒカ青年。出所後にゲリラ仲間と左派政治団体を結成。1995年の下院議員選挙で初当選した後、2005年には、農牧水産相として初入閣を果たします。

そして、2009年度の大統領選挙戦で、元大統領のルイス・アルベルト・ラカジェを決選投票で破り見事大統領に当選!ここから、ムヒカ氏の大統領としての生活が始まります。

ノーネクタイ、サンダル、エコノミークラス。

ムヒカ大統領は、現代の過剰消費の傾向に強く反対。富を象徴するようなものは身につけず、普段からノーネクタイに、半ズボン、サンダルという出で立ちです。

ッ見ると、そのへんのオジさんのように見えるので、初めて彼を見る人は、大統領だなんて思わない人も多いそうです。また、飛行機での移動には、ファーストクラスなんてもってのほかで、常にエコノミークラスを利用するんだとか。

このように、他の国の大統領とはまるで異なる、質素な生活を送るムヒカ大統領。彼は、発展していく世界に向けて、本当の発展とは何なのか、本当の豊かさは何なのかを、改めて思い起こさせてくれる、数少ない人の一人と言えます。

自分は、本当に豊かさを享受しているのだろうか、本当の意味の発展を知っているのだろうかと考えさせられるのではないでしょうか。

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企業翻訳、フリーランス翻訳、スタートアップ企業でのライター経験を経てアメーバ公式ライターへ。ネイティブレベルの英語力を活かした海外の情報収集を得意とする。

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