体臭とは何か?

人に面と向かって、おお、今日も体臭くっさいですね!とか、口くさいからガムを買ってあげよう、とか言うひとは滅多にいませんから分からないわけです。

口臭に関しては過去のメルマガで紹介したので、今回は体臭にフォーカスをあてて話を進めていきます。


体臭は、頭皮や胸元などの皮脂の分泌量が多い場所から強く臭ってきます。とくに加齢臭の原因はかなり研究されており、2-ノネナールが原因物質としてよく紹介されています。

この2-ノネナールが生み出される材料の1つとして9-ヘキサデセン酸というものがあります。9-ヘキサデセン酸はどこからくるかというと皮脂です。

皮脂の主成分はグリセリン脂肪酸エステルであり、グリセリン脂肪酸エステルには何十という種類があって、それらの臭いや分解物の臭いから「体臭」というものが指紋のように個々に形成されています。だからイヌなどの動物は「嗅ぎ分け」ることができるわけですね。

さらに、そこに栄養不良や、睡眠不足、喫煙、飲酒、病気、麻薬、諸々の不健康要素があると、それぞれの症状別の匂いが分泌され、その人の固有のにおいに加味されて出来上がるわけです。

こうしたにおいは、我々人類が穴蔵生活をしていた時代、繁殖のための相手を選ぶのに臭いを頼りにしていたようで、男は特に若い女性と年増の女性は鋭敏に嗅ぎ分けることができます。

女性は繁殖可能な年齢になると、特に近親者のにおいを忌避するようになり、これは近親交配を避けるために進化の過程で獲得した能力の1つです。

「お父さんの服と一緒に洗わないで!!」と娘さんに言われたお父さんは、傷つくどころか娘が立派なメスに成長したと赤飯を炊いて喜ぶべきなのです。

著者/くられ

シリーズ15万部以上の不謹慎理系書「アリエナイ理科ノ教科書」著者。別名義で「本当にコワい? 食べものの正体」「薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬 」などを上梓。学術誌から成人誌面という極めて広い媒体で連載多数。まぐまぐ!からは、無料メルマガ「アリエナイ科学メルマ」を絶賛配信中。

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