インドネシア・バリ島に続々と誕生し話題になっている一連の建築群があります。

その建築物で使われている素材は、ほぼ"竹"のみ。

バリ島のみならず、世界が注目し始めたバンブーハウスを紹介します。

世界最大級の6層のフロアからなるバンブーハウス

常夏の島バリの文化の中心部ウブドから少し離れたジャングルの中に、その驚くべき建築群グリーンビレッジは存在します。

竹でできた究極のエコ学校グリーンスクールの周辺地域にそれらは点在し、学校を含め今やバリ島観光の人気スポットにもなっているほど。

3~5年で建築資材として利用できる竹を使った建築は、環境負荷も少なく、持続可能性社会を考えていく上で一つの理想と言えるでしょう。

念入りな工程を経て加工された竹は、驚くほどの強度と耐久性を得て、信じられない建築として生まれ変わりました。

耐用年数も、最低25年はもつと試算されています。

夜の美しさといったら、もう息をのむほどです。

まるでSF映画の世界。『アバター』とか『スターウォーズ』に出てきそうなくらいです。

出典 Vimeo

これら一連の建築群と内装・インテリアの全てをデザイン・建設するのは、IBUKUという集団です。

IBUKUとはインドネシア語で“母、母なる大地”を意味し、インドネシア国歌においてもこう歌われています。

Di sanalah aku berdiri Jadi pandu “ibuku”

“母なる大地”を導くために まさに私はここに立つ

出典 http://ja.wikipedia.org

バリ人のみならず、多くの外国人にも愛されるバリの母なる大地。

その美しさを大切に守りながら、尚且つ未来へ向かってチャレンジするのがIBUKUのデザインなのです。

IBUKUデザインチーム

出典 http://ibuku.com

デザインや竹の加工、そしてバンブーハウス建設の全ては、地元インドネシアの若いクリエーターや技術者の手によるものです。

伝統的な住宅の建設が激減し、昔から守られてきた技術が消失しそうになってきた現代に、IBUKUは伝統的かつ新しい息吹きをバリ島に注ぎ込みました。

見る者に、"懐かしさ・温かみ"を与えるだけでなく、斬新で計算し尽くされた一連のデザインは"未来的"な興奮も同時に与えることでしょう。

見学者だけでも毎日100人は訪れるこれらIBUKUの建築群を、大手リゾート会社が放っておくはずはありません。

ついに世界的ホテルブランドもIBUKUの建築を採用し始めました。

バリ島にあるフォーシーズンズはヨガスタジオ建設をIBUKUに発注し、リッツカールトンはレストランを任せることに。

この流れは、これからいっそう進むことでしょう。

出典PT bambu 写真:岡昌之

IBUKUを率いるのは、エローラ・ハーディーという女性。

バリ島で生まれ、アメリカで学生生活を送った彼女は、小さい頃からの憧れだったニューヨークでファッション広告デザイナーとして活躍します。

その後、両親が構想を始めたグリーンスクール建設のためにバリ島へ帰国。

デザイナー・建築集団IBUKUを結成し、次々と驚くべきデザインの建築物を生み出してきました。

出典 YouTube

さて、この巨大なバンブーハウス群ですが、なんとこれ、全て個人邸宅として作られたものです。

オーナー不在時には、ホテルとして宿泊客に貸し出されます。(価格は1泊3万円~8万円ほど。定員6名~10名ですので、大勢で泊まればそんなに高くはありません)

なかなか予約が取れない状況ですが、ここに泊まるだけでもバリ島を訪れる価値はあるかもしれません。

ぜひ体験してみてください。

この記事を書いたユーザー

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父子で世界を旅するライター。インドネシア・バリ島在住。すべてが竹で作られている究極のエコ学校"グリーンスクール"内のファミリービレッジにて息子と生活し、執筆活動中。
http://nge.jp/author/oka

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