読者は自分が送ったファンレターがちゃんと読まれているのか気になりますよね。プロの作家さんのお話をもとに、意外と知られていないファンレターについてまとめてみました。

ファンレターは編集部で開封されてから作家に届く

編集部からゲラ(著者校正原稿)や契約書、あるいは増刷のときの見本誌に同封されて送られてくるのですが、ファンレターはすべて開封済みです。

これは編集者が、おかしなものが入ってないか、悪意あるものではないか(カミソリ入りとか呪いの手紙とかチェーンメールとか)チェックしてから、作家に渡すからです。

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検閲ではありませんが作家以外にも読む人がいるということを意識しておいたほうがいい、とのことです。

編集者のチェックが入った後、作家さんのもとへ届けられます。この期間もまちまちで、早ければ一週間、場合によっては半年以上かかることもあるそうです。

ファンレターは作家のエネルギーの源

作者にとってファンレターは、まさしくやる気のもとです。作家にとってのドーピング──一種の麻薬なのかもしれません。ただ、人には慣れという厄介なものがあるため、1人のファンレターだけでは時間が経つと効力が薄れる贅沢なところがあります。

好きな曲でも何度も聴いていると飽きてくる。そんな心理と同じですね。だからこそ多くの読者さんから「手紙(ヤク)をくれぇ~」です。(危ない!)

出典 http://www1.odn.ne.jp

作家さんは本の売上だけではわからない読者の純粋な反応が聞きたいと思っています。

筆が止まってしまった時にファンレターを読み返すとまた文章が書けるようになる、なんてこともあるそうです。締め切りに追われる作家にとって、ファンレターほどやる気をブーストしてくれるものはありません。

ソーシャルメディアの発達によって感想を手軽に検索できるようにはなりましたが、その中にはただの悪口でしかないようなものが含まれます。これは逆に作家のモチベーションを下げてしまう原因に。

ファンレターは編集部が作家の将来性を読み取るための重要なバロメーターにもなっています。応援したい作家さんがいたらどんどんファンレターを送りましょう。

アンケートハガキとどこが違うの?

アンケートハガキはプライバシーやセキュリティ等の問題から、作家が目にすることはありません。せいぜい感想に際立った傾向があった場合に、担当の編集者さんから伝聞の形で聞く程度です。

どうしても作家本人に感想を読んでもらいたい場合は、お手数ですがファンレターかファンメールで伝えるようにしてください。

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本の中には、売上が伸びなくても多くの反響を集める作品があります。そんな時、出版社が重版や続刊を決める判断基準になるのがアンケートハガキです。こちらも読者の反応が命なので、気に入った作品を見つけたらアンケートハガキを送りましょう。

作家に喜ばれるファンレターの書き方5つ

1. 返信用の封筒や切手は入れない

いつ返事を書けるかわからないので返信用の封筒や切手を同封しない。せっかく好きな作家を応援するためにファンレターを書いたのに、返信しなければいけないというプレッシャーをかけてしまうことになります。

2. 作家、イラストレーターの連名はNG

連名で送られたファンレターは作家かイラストレーターのどちらかにコピーが送られることになりますが、対応する編集者が多忙だとコピーを忘れて一方にだけ渡してしまうことがあります。それぞれに読んでほしい時は2通書きましょう。

3. 文章は口語体に「ですます」がベスト。「てにをは」は忘れずに

丁寧語よりも口語で書かれたもののほうが読みやすく、読者の個性も感じられるそうです。また、ワープロよりも手書きのほうが文字の形などから読者の人柄が伝わるので、どんな視点で作品を読んでいるのか想像しやすいようです。

4. 長さは便箋2枚程度が一般的

読者からの手紙は便箋で2枚が一番多いでしょうか。個人差はありますが、2~3枚あれば、だいたい文章として気持ちを表わせるのでしょう。

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5. 封筒は個性の見せどころ

封筒は自分らしいものを選ぶのが一番です。いつも同じ封筒を使っている常連さんは見ただけで誰かわかるので、最初に手にとってもらえる機会が増えるかもしれません。

最後に

催促しているようで気が引けるという理由から作家さん自身がファンレターの書き方について語ることは少ないようですが、読者は知らないことばかりなので勉強になりますね。

作家さんはあなたのファンレター、ちゃんと読んでますよ!

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華蓮 このユーザーの他の記事を見る

子供の頃から不思議なものを見つけたら調べずにはいられない性格。ちょっと恥ずかしがり屋なのはご愛嬌。一般の人が知らない「面白い」を探すのが私の喜びです。

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