高血圧、糖尿病、心臓病、がんなど生活習慣病に一度なってしまうとなかなか取り返しが使いないことはみなさんすでにご存知だと思います。
そのため、多くの社会人がどうしたら健康を維持できるかを考えるようになるものです。
サプリやエクササイズ、食事制限など、さまざまな方法で病気の予防を考えはじめると思います。
確かに体内に摂りいれるものや、肉体の代謝をよくすることは健康維持には欠かせないことかもしれません。

ストレスが病気の原因に!?


でも、本当に病気を予防するために必要なのは、まずその病気になる原因を知ることです。
生活習慣病になる多くの人たちが抱える原因は、実はストレスなんです。
ストレスは、さまざまな形で心身に影響を与え、結果的にこれらの生活習慣病に人を至らしめます。うつをはじめとする精神疾患の原因もやはりこのストレスによるものです。
ハードワークや難しい人間関係、社内でのパワハラ、家族内不和などいろんな理由でストレスが持続的にかかり続けると人は、うつになり、免疫力が落ちていき、肉体的にも支障をきたして最終的に生活習慣病になってしまいます。

おっぱいをあげる母子は免疫力が高い!?

病気になってしまう原因の多くは、コルチゾールという悪玉物質がストレスによって増加することです。このコルチゾールの増減がストレスの指標とされています。
ですから、簡単に言えばコルチゾールの分泌を抑えることができればストレスは減り、病気にもなりにくいわけです。
実は、このコルチゾールの分泌を抑えるものが人の脳内に存在します。

それは、オキシトシンと言われる脳内物質です。

オキシトシンは乳汁分泌ホルモンと言われ、母親が赤ちゃんにおっぱいを上げている時に母子両方から分泌され、安心感をもたらす脳内物質です。この機能は、産後の大変な子育ての際に母を助け、またまだ幼いかよわい赤ちゃんの助けにもなるものなのです。
ですから、おっぱいを上げている時の赤ちゃんと母親は、このオキシトシンの力によって元気にエネルギッシュにになり、コルチゾールの分泌も抑えて病気になることを予防しているんです。

オーガズムで大量放出されるオキシトシン

この心の安定と免疫効果が得られるオキシトシン。
実は授乳の時だけではなく、人が人とスキンシップを行うことでも分泌されることが最近になってわかってきました。
つまり、人と人が肌でふれあうことによって分泌されるんです。
恋人同士が手をつないでデートしている時、親子がじゃれあう時、マッサージを施術されている時にオキシトシンは分泌されます。
昨今は、「皮膚感覚のふれあい」が欠如した時代と言われることがありますが、ストレスフルな時代背景にはまさしく脳科学的な理由が秘められていたんですね。

さて、このオキシトシンどんな状況で大量に放出されるのか? というと実は人と人が行う最大のスキンシップであるセックスなんです!
しかも、男女ともにオーガズムに至った瞬間に最大に放出されることがすでにサイエンスでは解き明かされています。
オキシトシンの放出量は、男性よりも女性の方がはるかに多く、オーガズムで得られる安心感はこのオキシトシンの効果によるものだったわけです。

心身を健全に保つためのセックスライフ

オキシトシンは安心感をもたらし、免疫力をあげるわけですから、人は性行為によって心も肉体も健全に保てるのだということがわかります。
オキシトシンは副次的にセロトニンと言われる脳内物質も分泌します。このセロトニンもまた、心のバランスを保ち、うつを予防する効果があります。
言って見れば、セックスは何にも勝る特効薬と言ってもいいかもしれません。
古来インドにおいてはカーマ=性愛は人類最大の目的のひとつと言われていました。時にセックスは、性風俗が横行したせいか悪いイメージをもたれる傾向にありますが、本来は子孫繁栄という大いなる目的があるんです。

さまざまな健康法が、流行しては消えていくなか、家族や恋人とのスキンシップや性行為を存分に楽しむことが実は一番の健康法かもしれません。
日々の生活の中の忘れがちなスキンシップ、少しだけ意識を変えるだけで心身ともに健康になれるんです。

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サブカルチャー、脳科学、グルメ、旅、雑学、時事に関する戯れ言を少々。
書籍製作歴:世界遺産・絶景パノラマ×ベリーダンス PANORAMA DANCE(世界舎)板尾創路とピエール瀧の考える文化(太田出版)脳ストレスが消える!セロトニン&オキシトシン生活(宝島社)B級グルメ男飯(徳間書店)原爆スター階段DVD(アップリンクファクトリー)

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