聖なる日に義理と人情で世界を救う

男の旅は一人飯。義理と人情秤にかけりゃ、義理が重たいこの世界。

バレンタイン、アンタにゃ何の恨みもねぇが・・・渡世の義理で、

死んで・・もらっちゃ困りますけど華やかなのは想い人へ

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国産チョコレートが作れない理由

カカオの木は、熱帯植物です。

赤道の南北緯度20度以内、平均気温27度の高温・多湿な地方で育てられています。

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カカオの木、即ちチョコレートの原料であるカカオ豆が生える木は赤道周辺、即ち沖縄県よりもずっと南です。そして基本的にビニールハウス等による栽培ができません。(*温度や湿度を管理すれば理論上は可能ですが、相当なコストがかかります)

現在、世界のカカオ生産の約7割をコートジボワール、ガーナ、ナイジェリア、カメルーンといった西アフリカの国々が占めています。中でもコートジボワールは世界の43%の生産量をかかえ、国民の3分の1がカカオかコーヒー栽培に関わっていると言われています。

出典 http://acejapan.org

チョコレートは当然ながら日本だけでなく世界、とりわけ欧米では大量に消費される嗜好品です。生産コストの安い原産地としてやはりアフリカは非常に魅力的です。

そこに深刻な児童労働問題が・・

IITA(国際熱帯農業研究所)が実施した西アフリカのカカオ生産における児童労働の調査(*1)では、コートジボワールだけで約13万人の子どもが農園での労働に従事しています。

カカオ農園は小規模な家族経営である場合が多く、子どもが家族の手伝いとして働いている場合もありますが、1万2000人の子どもが農園経営者の親戚ではない子どもだったそうです。また、農園経営をする家庭の子ども(6~17歳)の3分の1は、一度も学校に行ったことがありません。

その中には「何らかの仲介機関」によってこの職についている子どももいて、他国から誘拐され奴隷として売られて強制的に働かされているという報道や他の文献の指摘を裏付けています。

この調査では、西アフリカのカカオ農園で働く子どもの64%が14歳以下と報告され、カカオ栽培の労働集約的な作業、特に農薬の塗布や刃物の使用などは子どもの身体に危険をもたらす可能性が高いと言われています。

(*1)2002年発表、世界カカオ基金、米国国際開発庁及び労働省、ILO、各国政府の協力の下実施

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世界のために僕達は一体何をすべきだろうか?

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バ〇ップルは黙・・いえ、難しいことを考える必要はないです。

チョコレートはフェアトレード認証製品で

贈る相手は誰でも

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子どもの教育目的として、あるいは家族で一緒に共通の話題を作るきっかけとして使えるかもしれません。そういう意味では母親が息子に送ったり、あるいは娘が父親に送るだけでなく、逆パターンもアリかもしれませんね。

義理と人情秤にかけりゃ・・・いや、いいです。とりあえずフェアトレードでさりげなく社会貢献を。

フェアトレードは万能ではありませんが・・・

とはいえ、あまりフェアトレード崇拝が全てにおいてよいとは限りません。フェアトレードの精神は確かに素晴らしいものであると考えています。問題は、

フェアトレード認証製品である=正義

フェアトレード認証製品でない=悪

という発想は物事の一面しか捉えていなということです。

当たり前ですが多くのチョコレートはフェアトレードの認証を受けておりません(チョコレートに限ったことではありませんが)。もし多くの消費者が安易な正義感で「フェアトレードの認証を受けていないものは一切買わない」と、不買運動のような行為を行ったらどうなるでしょうか?当然ですがそれらの製品は売れなくなり、その商品を扱っている会社は大きな損害を被ります。

違法な児童労働を公然と行い、深刻な人権侵害をもたらしているようなケースは論外として・・・単に認証を獲得していないというだけで一方的にネガティブなイメージを持たれ、その商品が売れなくなれば行き着く先は「倒産」です。

フェアトレードの認証を受けていなくても立派な企業は多く存在します。そのような企業までもしも「とばっちり」を受けてしまうとどうなるでしょうか?そうなるとそこに失業者が生まれ、新たな貧困を生み出すことにもなりかねません。

フェアトレード認証製品を敢えて買わないことが生産者の利益を守ることもある

このような選択肢も事実として存在します。消費者として、この存在も併せて常に意識しておく必要があるでしょう。

生産者は消費者視点で。消費者は生産者視点で。

「安ければいい」

「よいサービスを提供して当たり前」

この発想はより安いコストを求め、過剰なサービスを当たり前とする。そして労働環境の整わない状態での違法労働下での生産を助長することとなりました。途上国の児童労働もまた、その一つともいえます。

フェアトレードはそんな行き過ぎた消費者のニーズに対する反省から生まれた行為の一つだともいえるでしょう。

「生産者によい環境を提供しよう」

「よい製品はよい生産環境から」

消費者も意識を変える必要があるかもしれません。むろん生産者を過剰に優遇すればいいというものではありません。生産者ばかりを優遇すれば極端な話、「殿様商売」になって消費者に不利益をもたらしますから。

どちらの視点を重視するかがよい、というのではないです。両方の視点をバランスよく持つことが大事ではないでしょうか?

たかがチョコレート、されどチョコレート

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誰にチョコレートをもらった、もらえなかったと一喜一憂もいいかもしれません。しかしそんな話題からちょっと離れ、たまには一人、硬派な話に突っ込んでみるのも如何でしょうか?

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