フリーアナウンサーの長谷川豊です。

久しぶりにかなり気分が悪くなった。

2月5日、目を疑うような新聞記事が目についた。まさにマスメディアはイスラム国を名乗るテロリストのニュースを流し続け、視聴率競争に明け暮れているときだ。

筆者は「出来るだけ落ち着いて、ほかのニュースもちゃんと報じて検証した方がいい」と何度もブログなどを通じて発信していたのだが、このニュースなどは本当にしっかりとした制度の見直しと検証がなされるべきニュースのはずだ。

心の底から叫びたい。最高裁のバカ裁判官ども、全員、辞めろ!すぐに辞めてしまえ!断言するが、お前たちなどに、人を裁く能力は皆無だ。能力の無いバカは辞めろ。それが日本のためである。

なぜ筆者がここまで感情的になるのか?順を追って説明したい。

上記した毎日新聞の記事が一番的確にまとまっているので目を通していただきたいのだが、2月4日に信じられない判断が最高裁で下された。

現在の日本では、2009年の5月21日より、「重大な事件」に関しては「裁判員裁判」という制度が始まっている。この制度はもともと時の政権であった小泉内閣の時に提出された法案であり、まさに筆者も朝の情報番組で特集を2度ほど組んだことがあるのだが…

はっきり言って相当に評判の悪い制度であったことは間違いない。理由は3点だ。

1、まず、アメリカの陪審員制度と違って、量刑を決めなければいけない。こんなこと、素人集団の「一般の人間」に出来るのか?自分の意志と意見をかなりしっかりと言えるアメリカ人であっても陪審員と参加して決められるのは「有罪なのか無罪なのか?」くらいである。

2、次に、あまりに市民負担が大きい。原則「義務」となるために選ばれてしまった場合、会社を休んでまで参加しなければいけなくなる。筆者たち、アナウンサーやキャスターはどうすればいいのか?ということも議論の一つとなったが、結論から言うと、仮に選ばれた場合、原則、国民の義務である以上、番組を休んで出ざるを得ないのだろうという一応の結論に行きついた。所詮サラリーマンでしかないし。それほどの負担を強いて、なお…

3、審議できるのが1審だけ、というのだ。陪審員の話をあまり持ち出してもしょうがないのだが、アメリカの陪審員の判断は「貴重な国民の意見」である以上、裁判所であってもないがしろには出来ないと決められている。

例えば、筆者も取材した2011年、アメリカを震撼させたケーシー・アンソニー裁判という、あまりにも大きな社会現象となった裁判があるのだが、その裁判は陪審員が「無罪判決」を決定した。

正直に言って、かなり感情的には有罪にした方がいいレベルの裁判であったが陪審員たちは「疑わしきは罰せず」という裁判の基本原則に従って無罪を言い渡している。

こうなると、アメリカでは「無罪」で決着するのである。司法関係者は四の五の言えないのだ。当然だ。その為の陪審員制度である。

ところが、日本の「裁判員裁判」は1審でどんな判断をしたところで、2審や最高裁でいくらでもひっくりかえせるという。冗談じゃない。何のための裁判員制度だ?詰め寄る筆者たちマスコミに、専門家たちは

「いえいえ、ないがしろになんてしませんよ。当然、裁判員たちの判断は最大限に参考意見として考慮されることでしょう」

と口をそろえていた。2009年までは、だ。みんなもテレビで見たことがあるはずだ。

笑わせる。何が「最大限考慮」だ?何が。2月5日の新聞を読んでいただきたい。裁判員たちが、一般の市民たちが仕事を休み、時間を割き、懸命に悩み苦しみながらも出した2つの「死刑判決」があった。それを最高裁の頭スッカラカンの裁判官たちが…

先例(←今までの判例)を見る限り、ちょっとね~

という信じられない理由で(←記事を見てほしい。本当にそんな理由なのだ)、あっさりと取り消したのだ!

あの当時、国民の前でニュースとして伝え、報じた我々がバカなだけだったのか?最高裁の裁判官、一度ちゃんと前に出てきて記者会見をしろ!説明をしろ!

皆さんにお伝えしておく。

今回、死刑が「先例に習って」取り消されたうちの千葉のケースであるが、裁判員たちが死刑判決を下したのが竪山辰美被告という53歳のムナクソも悪くなる最低の人間である。

この男はすでに過去にも凶悪事件を起こし、ムショに入れられていた男だ。しかしこの男は出所して、レイプを繰り返し続ける。分かっているだけの件を裁判では取り上げられているのだが、そんなもん、氷山の一角に過ぎないことは言うまでもないことだ。

そして、ついに千葉大の女子大学生、荻野友花里さんというお嬢さんの家に押し入った。この竪山という男は、何の罪もなく、前日まで、いつも通りの楽しい日常を送っていた荻野さんを…

殺害し、

裸にし、

火をつけて燃やしたのだ。

荻野さんの未来は何だったのだろうか?

荻野さんのお父様お母様はどのような気持ちになっているか理解できないのだろうか?最高裁の、法律を暗記する以外何の能力もない最高裁の裁判官たちはこの絶対に許してはいけない男を、

殺したのが一人だし~

殺したのが一人だけなら今では死刑じゃないし~

という理由で、あっさりと死刑判決を覆したのだ。

提言する。

最高裁でふんぞり返ってる、今回の低能裁判官は全員、即日辞めろ。国民の税金をお前らに払うのは断固反対する。理由はいたってシンプルだ。

先例をなぞるのであれば、お前らなんぞ、必要ないからだ。

一人なら死刑にならないんだろ?どんな最低な人間であっても、一人ならレイプしようが裸にして燃やそうが何年かで出所してくるんだろ?荻野さんの両親の気持ちなんてどうでもいいんだろ?

コンピューターの方が、よっぽど仕事、早いわ。お前ら邪魔だから辞めなさい。日本の最高裁、もうアイフォンでいいんじゃない?アプリでいいだろ、アプリで。ワンタッチですむし。

あと、お前たちの言うことを真剣に信じて、議論し、マスメディアで報じた我々、すべてのコメンテーターとアナウンサーに謝れ。我々は視聴者に土下座しなければいけない。視聴者には我々が謝る。信じた私たちがバカだったって。すみませんって。だからお前たちは我々に謝れ。

小泉内閣の時代、このニュースを報じたときに、オフレコで、ある識者の方に懇願された。

「長谷川さんね、確かにいろいろと国民に負担はかけるけれど、分かってほしいんですよ。本当にね、情けない話だし、悲しいことなんだけれど、裁判官って、常識の通じないというか、ある意味世間ずれしてる人がめちゃくちゃ多くて…。

正直言って、同じ法曹関係者でも頭を抱えてる問題だったりするんです。なので、応援してほしいんです。世間の常識を入れれば、裁判員制度が出来れば、裁判官たちもきっと無視はしなくなると思うんですよね」

無視されてんじゃん。完全に見下されてんじゃん。

どんなテクニックを使って上役に気に入られ、取り入り、最高裁の裁判官に収まったかどうか知らないが…これは最高裁だけじゃなく、日本のすべての検察・弁護士、裁判官に言っておくぞ。

机の上の暗記勉強をしてきたことは認めるが、お前たち、もっとしっかりと常識を持て!世間では…この竪山という男は死刑にすべきだとしか思えないというのが常識だ!こんな奴に何年かで出所されて、一緒に生活なんて絶対にしたくないんだ!

それを、その声を届けるために、裁判員のみんなは仕事を休み、時間を割いて、慣れない裁判に参加したのだ!先例を重要視するのであれば、裁判員制度なんて、今すぐにやめちまえ!いらないだろ。我々なんぞ。

最高裁の裁判官たちに猛省を促すとともに、なにより2度傷つけられたであろう、荻野さんのご両親、関係者の方々に、どうか心を強く持っていただきたい、と伝えたい。悔しく、寝られない毎日だろう。涙を流す毎日だろう。どうか周囲の方々、支えてあげてほしい。

そして筆者自身…裁判員制度、などというくだらない制度について、嬉々として朝の高視聴率番組で伝えていたことを、どうか視聴者全ての皆様にお詫び申し上げる。あのニュースを検証せずに垂れ流していたのは筆者の責任だ。申し訳ないことをした。どうかお許しいただきたい。

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