「このシーンが最後なのかも…」

全身がんを公表している樹木希林さん主演の映画「あん」が6月に公開されます。その予告編の中で樹木希林さんは「どのシーンもこれが最後なのかも」と思いながら撮影に望んだそうです。

全身がんとは、病名ではなく、身体のあちこちにガンが転移してしまった状態のようです。

結論から言うと「全身がん」という「がん」は存在しません。不幸にして、体のあちこちにがんが転移してしまった状態のことを樹木さんは「全身がん」と表現したようです。

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「やり残したことはありませんか?」

映画のテーマでもあり、予告編の中でも、樹木希林さんが問いかけています。

「死を覚悟している」

樹木希林さんは自身のがんは治らないことを受け入れ、死を覚悟したといいます。

死への覚悟を聞かれると「常に思ってる。皆さんは果てしなく生きると思っているでしょ? いまはいつ何があってもおかしくない。畳の上で死ねたら上出来」と達観。今後への思いについては「自分が生きたってことが、他人の迷惑にならないよう、自分が生きていることによって、出すゴミがないよう思ってます」と答えていた。

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娘婿でもある俳優の本木雅弘からは「どういうところで死にたいですか?」と質問されたといい、「病院よりはうちのほうがいい。孫の声が聞こえるところで死にたいと伝えた。彼は“おくりびと”ですから」と清々しい表情で紹介。

夫の内田裕也からは「なんで(がんに)なったんだって聞かれた」と明かし、「頑張れよと励まされた。優しいです」と微笑んでいた。

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社会が豊かになり、長寿社会になればなるほど「予定された死」を受け入れる勇気が必要となってきます。樹木さんの発言は、このことを日本社会に問いかけているといってもよいでしょう。

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日本には、がんの無理解と差別の現実が…

日本では未だ、がんの無理解と差別の現実があります。

亡くなるギリギリまで体調をコントールしながら、健康な人に近い生活を維持することも十分可能になってきています。日本人の死因のトップはがんであり、3人に1人ががんで亡くなっている現状を考えると、がんは治りにくいという事実を受け入れつつも、社会がそれを認識し、がんと共存していくという姿勢が重要であることが分かります。

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しかし現実はそうではありません。厚生労働省の研究班による調査では、がんに罹患した人の30%が依願退職を余儀なくされ、4%が解雇されたという悲しいデータがあります。

こうした事態が起こってしまうのは、病気に対する無理解と「死」というものをむやみに忌み嫌う日本の土着文化が大きく影響していると考えられます。

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映画「あん」、そして樹木希林さんの言葉から、がんについて、死について、考えていただけたらと思います。

映画「あん」

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”やり残したことは、ありませんか?”小さなどら焼き屋を舞台に、一人の老女とその周りの人々が、人生とは――を問いかける­いつまでも胸を去らない魂の物語。

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