ピアノと言えば、白い鍵盤と黒い鍵盤…ですが、白と黒が反転した楽器があるのをご存じですか?色が逆になっているのには、色々な理由があるんです。

チェンバロ(またはハープシコード)

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主に17~18世紀ごろに活躍した、ピアノの前身となる楽器です。ピアノは弦をハンマーで叩いて音を出すのに対して、チェンバロは爪のようなものではじいて音を出します。

こんな音がします

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楽器自体も美術品のようですよね。美しい装飾が施されていることが多い楽器です。音色もピアノに比べて繊細です。

で、どうして反転してるの?

理由1:鍵盤の重みを軽減するため!

チェンバロの鍵盤はスプリング等の装置ではなく、鍵盤自身の自重で待機位置に戻ります。したがって、表に出ている鍵盤よりも裏の鍵盤部分の方が重くなければ戻りません。つまり、重い象牙で作られた白鍵はキー全体が重くなり、軽い黒檀(こくたん)で作られた黒鍵はキー全体の重量が抑えられるのです。

この重量の違いはわずかなものですが、演奏するとタッチの違いが感じられ、長時間演奏すると明らかに指や手の疲労度が違ってきます。ですから、重たい白鍵を、数が少ないシャープ・フラットキーに使用しました。

出典 http://www.gakkinosekai.com

理由2:コストを抑えるため!

白鍵は「象牙」、黒鍵は「黒檀(こくたん)」や「紫檀(したん)」という木で作られていました。共に高価な物でしたが、特に象牙は当時「金」と同じくらい入手困難で高価だったそうで、

コストを少しでも抑えるため、数が少ないシャープ・フラットキーを象牙の白鍵にしました。(現在のピアノの白鍵は、プラスチックを使用しているものがほとんどです。)

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象牙が高価で手に入らないときには、牛骨を使うこともあったとか。

出典 http://kaitori-kumamoto.net

今ではほとんど手に入れることが出来ない貴重な象牙です。

理由3:白い手を映えさせるため?!

この時代の貴族の女性のたしなみとして、チェンバロ演奏することが流行しました。白い肌が絶対的な美徳とされたこの時代。女性は顔だけではなく手にもたくさんの白粉をはたいています。

そんな女性たちの手が、より白く美しく映えるよう、数多い方の鍵盤を黒くしたそうです。

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美白が流行った時代だったんですね…

出典 http://xn--icko3aq4aqvhl10c.jp.net

今も昔も女性の美白への憧れは変わらないんですね。。

いかがでしたか?鍵盤の色に注目してみましたが、チェンバロはとても奥深い楽器で、ピアノとの違いをみるととても興味深いですね。ピアノに比べて聴く機会も少ないですが、とても繊細な音のする美しい楽器です。

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