次々と明るみに出る、マクドナルドの異物混入事例。

その数、

1月11日現在で、”17都道府県 22件” 

なぜ今、マクドナルドだけでこんなに異物が混入しているのか?

私たちはこの数字をどう捉えればいいのか?

今回、専門家に独自取材を行いました。

異物混入は日常的にあることなんです

専門家 米虫節夫

食品安全ネットワーク最高顧問/大阪市立大学工学部客員教授

食の安全を保障するシステムの導入、指導、教育や食品製造の衛生管理についてのコンサルティングなど、広い観点から食品安全に取り組んでいる。

著書に『やさしい食の安全』、『こうして防ぐ!食品危害』他

米虫「異物混入は日常的に出てくるクレームの一つです。これは今後もなくならないでしょうね。だいたい食品100万個の中から4個くらい、異物混入のクレームが出ているのが実態。ただ、その中で、本当に企業が入れてしまったというケースは、3分の1程度なんです。

異物で最も多いのが髪の毛なんですが、髪の毛にすると、半分以上はお客さんの毛だったりします。昔、赤い髪の毛が入ってるというクレームがあって、ご自宅に行ったら、赤い髪のおばちゃんが出てきた事例もあります(笑)。今回のマクドナルドの問題、けっして数が多いとは思いません」

異物混入は、決して珍しいことではなく、そしてマクドナルドに限らず起きていること。

混入異物の調査会社に伺ったところ、1年間に依頼される調査件数はなんと“1000件”。

ではなぜ今、マクドナルドだけがこんなに騒ぎになってるのか? 3人の権威が答えます。

専門家 的早剛由(まとはやたけよし)

マトハヤ・フーズコンタクト(株) 代表取締役 社長

農林水産消費技術センター(現農林水産消費安全技術センター)主任調査官として培った技術とノウハウを基に、食品企業への衛生管理技術指導を専門に行うコンサルティングをしている。

的早「これまでは消費者と企業がクローズドな環境で話しあって解決してきたため、表面化していなかったんです。しかし、今の時代は企業に訴えるより先に、ネットに公開するようになったため、連鎖的に異物混入が起っているように見えているのではないかと考えます。

私の知っている多くの企業においては、お客様の安全・安心のために異物混入ゼロを目指して日々努力を重ねていることを知っていただければ幸いです」

専門家 米虫節夫

米虫「マクドナルドの初期対応がよくなかったんだと思う。最初の1件か2件、そこでしっかりとした誠意ある対応をとっていれば、こんなに大事にならなかったはず。私が指導しているのは、異物が入っていたら入っていたで、まず嫌な思いをさせたことを詫びる。そしてしっかりと調査したことを説明する、お客さんに納得してもらうように話す、です。

その対応がちゃんとしてなかったから、このようにお客さんの怒りをかってしまい、大事になったと思う。今、多くの企業は、何か異物の混入があったら自ら表に出す対応をしています。時代がそうなってきてるんです」

専門家 浜田峰子

出典 http://www.foodnista.com

フードニスタ/食育専門家/食品衛生責任者

農林水産省関東農政局食育推進員であり子供から大人まで食育セミナーを多く開催。食品衛生責任者の資格を持ち、調理師専門学校で食品衛生や食品加工学を教えている。また、食品企業の商品開発アドバイザーも多くつとめている。

浜田「まず、異物混入は絶対にあってはならないことを大前提に、食品を扱う企業は努力する義務があります。厚生労働省も、食の安全の必須条件として衛生・添加物・残留物の3つをあげ、その1つでも抜けてはいけないとしています。

しかし、これだけ話題が大きくなっているのは、異物混入だけが理由だとは思えません。これまでファストフードが健康に良くないとは分かっていても、なかなか口に出すことが出来なかった世の中が、この問題発生をいい機会に、食の安全について今一度考えようという動きに出ているのではないかと思います」

【取材後記】

ネットは、大きな力を持っています。大騒ぎをする前に、一度自分の書き込みを読み直すことが必要かもしれません。


ちなみに、この騒ぎ、とうとうこんなことにもなっています。

異物混入問題??

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ポキール伊藤 このユーザーの他の記事を見る

10年ほど、テレビやラジオの構成作家をさせていただいております。
趣味は取材。情報番組や報道番組で多くの方々を取材してきました。人が大好き。出身は青森県三沢市。介護福祉士。

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