年始の挨拶まわりもそろそろひと段落した頃ではないでしょうか。新年につきものなのが、年始の挨拶に賀詞交歓会。新年の挨拶が交わされる場では、今年はこうなるのではないかとの未来予想も飛びかいます。

主要企業経営者が選ぶ有望銘柄からは、2015年の傾向が鮮明に表れています。

主要企業経営者20人が選んだ2015年の有望銘柄

1位 トヨタ自動車
2位 信越化学工業
3位 日立製作所
4位 富士フイルムホールディングス
5位 東レ

出典日本経済新聞社1月3日付け記事より

主要企業経営者には、アサヒグループホールディングス、伊藤忠商事、三菱地所、SMBC日興証券、TDKなど、誰もが知る大企業経営者の名前が並びます。

2015年の傾向としては

・円安相場による恩恵が大きい輸出企業
・雇用の改善、訪日外国人客増加の恩恵を受ける内需企業
が有望とのことでした。

学生による就職したい企業ランキングか、息子・娘に働いて欲しい企業ランキングか。高い知名度を誇る企業名がずらりと並ぶなか、見慣れない企業の名前が目を惹きました。

その会社の名前はユーグレナ

有望銘柄のひとつとしてユーグレナを推奨していたのは、新興国向け乳幼児おむつ市場や、国内の大人用紙おむつ市場などパーソナルケア市場を開拓することで業績を拡大させてきたユニ・チャーム社長です。

新興国の経済発展、そして高齢化社会を射程にとらえ、ここ数年で大きく業績を伸ばした勢いのある企業経営者が選んだ会社なら、興味も湧きます。

ユーグレナってどんな会社?

虫ではなく藻の一種である「ミドリムシ」の研究開発および生産をベースに、ミドリムシを使った機能性食品や化粧品の販売・製造、バイオジェット燃料に関する研究開発を行う企業です。

2005年に世界で初めて食品としてのミドリムシの大量培養に成功し、2012年12月に東証マザーズ上場、2014年12月に東証一部に昇格したばかりの企業です。

「ユーグレナ」という名称でミドリムシ入りのスイーツ、あるいは中華まんやグリーンカレーなど、さまざまな食品としてすでに目にしてる人もいるかもしれません。

食品からジェット燃料まで。ミドリムシは食糧問題も環境問題も解決する。

ミドリムシ(学名:ユーグレナ)は、植物と動物の両方の特性を持っています。

食品としては
・59種類の豊富な栄養素を持つ
・動物と植物の両方の栄養素を持つ
・消化吸収率が高い

つまり、栄養改善に大きな効果を発揮します。
何種類ものサプリメントを同時に摂取するようなイメージでしょうか。

バングラデシュでの深刻な栄養不足解消を救う万能食品はないか。そうして創業者がたどり着いたのが、ミドリムシだったのです。

燃料としては

・循環型燃料
二酸化炭素を吸収して酸素を作り出す「光合成」で育つミドリムシ。燃料となった後に二酸化炭素を排出しても、育つ過程で取り込んだものを吐き出しただけ。つまり、循環型の燃料です。

そこが石油など二酸化炭素の排出が問題となる化石燃料とは違い、次世代バイオエネルギーとして期待されているところです。

・食糧生産と競合しないバイオ燃料
サトウキビやトウモロコシといったバイオ燃料は、すでに存在しています。しかし、食料にもなれば燃料にもなるという便利な性質は、一方では食料価格の乱高下を招きます。

ミドリムシは食料と競合しないバイオ燃料として期待されています。

・飛行機のジェット燃料になる
これはミドリムシの育て方によるのですが、軽油と比べても軽いので、軽い燃料を必要とする飛行機のジェット燃料に適しています。

二酸化炭素を多く排出するジェット燃料のわずか一部でも、ミドリムシ由来のバイオ燃料に切り替われば、二酸化炭素削減効果は大きなものとなります。これからの低炭素社会にふさわしい燃料のひとつと言えます。

たったひとつの成功が、大きな発展のきっかけとなる

グルタミン酸ナトリウムの製法確立は、のちにうま味調味料「味の素」として、大きな食品グループに発展するきっかけとなりました。

ミドリムシの大量培養をきっかけとして、ここから新しい成長が始まり、新しい産業が始まるかもしれません。確かにその動向には要注目の企業でした。

この記事を書いたユーザー

ウォルサム このユーザーの他の記事を見る

とある地方都市在住の暇な人です。おかたいところとばっかり縁があった反動で、すっかりゆるふわ好きになりました。リラックスして楽しめる、そんな情報をお届けしたいと思ってます。

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス