カザフスタンの片田舎にある小さな町、カラチ。ここは世界で一番眠りに支配されている町だ。2013年以降、カラチの町の住民はところ構わずやたら眠りに落ちる不思議な現象に悩んでいる。

眠りに落ちた住民たちの睡眠時間は、数時間から何日も続くこともあり、その状態もそれぞれ違、子供たちは幻覚を見るという。とても奇妙なことだが原因がわからず、カザフスタン政府はそれを究明しようともしていないようだ。

出典 YouTube

2014年8月以来、60人の町民がこの眠りの呪いにかけられた。これはこの町の人口680人の1割に当たる。こうしたはっきりわからない症状を科学的に説明するのに、脳障害という言葉を使うしかない。

睡眠発作に加えて、この症状は子供に幻覚を引き起こす。空飛ぶ馬、8つの目やゾウの鼻をもつ人間を見たという報告がある。

政府が原因を追究しないので、町の人たちは政府の人体実験だとか、宇宙人のせいだという説を信じ始めている。

ソ連時代に放棄された、近くのウラン鉱山となんらかの関係があると考える人もいるが、これまでのところ、はっきりした医学的な関連は見つかっていない。

カラチにずっと住んでいる人たちの共同体的ストレス反応ではないかと考える人もいるが、ここに家族を訪ねてくる部外者も同じ症状に陥っているのが謎だ。

住民全員がナルコレプシーにかかっているという説もあるが、この病気はたいてい人口の0.03%しか発症しない。世界中のナルコレプシー患者すべてがカラチに住んでいる可能性などないだろう。

一年半が過ぎても、はっきりしたことは誰にもわからず、住民たちは、自分がこのままずっと眠りから覚めないのではないかという悪夢に苛まれたままだ。

不眠症の人にとっては一日や二日くらいなら眠り続けていても構わないと思うかもしれないが、この町のケースは不気味で怖ろしい。睡眠が、眠れなくなるほどの心配の種になるただひとつの例かもしれない。

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