2004年に発生したスマトラ沖大地震

出典 http://en.wikipedia.org

2004年12月26日、インドネシア・スマトラ島沖でマグニチュード9.1の巨大地震が発生。

最大20メートルの大津波がインド洋沿岸を襲った。死者は推定22万8000人に達した。

ちょうど先月の末に10年の節目を迎えたことになる。

今回ご紹介するのはそんなスマトラの悲劇から10年たって起こった奇跡のストーリーだ。

津波により生き別れとなった親子

出典 http://www.dailymail.co.uk

インドネシアのアチェ州のパンゴン村に住んでいたジャマリヤさん。

村も津波に襲われて一家はバラバラになってしまった。

母親のジャマリヤさんと、その夫は命からがら助かる事が出来たのだが、7歳の息子アリフ君と4歳娘のジャナちゃんは津波に流されてしまい、生き別れとなってしまった。

母親のジャマリヤさんは、それからというもの必死で子供を探したのだが見つける事は出来なかった。

そしてもう子供達は死んでしまったんだと弱気ではあったものの、安否を思いつつ、微かな希望をどこかに抱きながら、いつでも運命を受け入れる思いでいたという。

しかし、それから10年後、娘に良く似た女の子を目撃する。

出典 http://www.dailymail.co.uk

子供はもう亡くなったものだと思っていたジャマリヤさん。

しかし10年後の昨年6月、ある村で娘のジャナちゃんに良く似た少女を、ジャマリヤさんの兄弟が目撃したという。

たまらずジャマリヤさんの兄弟は、その少女に声をかけたのだが、彼女は名を「ウェニー」と名乗った。

しかし何かを確信していたジャマリヤさんの兄弟は、ウェニーと名乗るこの少女の親に、事情を説明し、この少女が本当に「ウェニー」なのか尋ねたという。

親の話によると、ウェニーと名乗るこの少女は、10年前の津波でこの村に流れ着いたようで、そこからこの少女を育て始めたという。

自分の本当の子ではなく、ウェニーという名前も自分たちが付けたという事も明かしたという。

ますます、この少女はジャナちゃんでは..。と確信したジャマリヤさんの兄妹は、この少女の写真をジャマリヤさんに見せる事にしたのだ。

写真を見たジャマリヤさんは、この少女が自分の娘だと確信した

出典 http://www.dailymail.co.uk

母親のジャマリヤさんは兄妹が撮った、この少女の顔を一目見て、この子が自分の娘だと確信した。

「顔が私に良く似ている、娘のジャナに間違いない」と。

また写真を見た時の衝撃を「出産した時のような痛みが腹部に走った」と後に語っている。

そして親子は10年ぶりに再会を果たした...。

出典 http://www.dailymail.co.uk

ジャマリヤさんはジャナさんの住んでいる村へ訪問。

二人は実に10年ぶりの再会を果たした。

そして共に自宅へと戻ったという。

記憶を失っていたジャナちゃん。

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ジャナちゃんは当時、津波によるトラウマで記憶を失い、自分の名前をいう事も出来なかったという。そして里親に育てられる事となったのだ。

しかし今では、故郷の名や親戚の名も思い出しているという。

二つの家族、二つの名前を持つ事となった少女。

出典 http://www.dailymail.co.uk

ジャマリヤさんは本当の娘であるかどうかDNA検査する予定はないという。

そして「ウェニー」という名に変わっていた娘の名前も変える事は無いという。

「里親の彼らも親であるし、里親も自分たちを娘の本当の親である事を認めてくれている」と語っている。

今後ジャナちゃんは本当の両親の元で暮らしていくという。

奇跡はこれだけで終わらなかった。

出典 http://m.theepochtimes.com

当時、ジャナちゃんとジャマリヤさんの奇跡の再会は大々的に報道された。

当然その報道は、当時の経緯を知らせるVTRを、当時の画像と共に紹介するものであった。

もちろん、ジャナちゃんも紹介されるが一緒に流されてしまった兄のアリフ君の事も紹介されたのだ。

報道は当然の事ながら現地の人達にとって大きな話題となった。

その報道を受けてか、ジャマリヤさんの元へ、今度は見知らぬ人から、生き別れたもう1人の子供、息子のアリフ君によく似た少年がいると連絡が入ったのだ。

すぐにその人と連絡を取り合い、その少年に再会すると、まさしく息子のアリフ君だったのだ。すぐにアリフ君は自宅に連れ帰ったという。

アリフ君はまだ17歳でありながら、ホームレスをしていて栄養状態も芳しくなかった。

アリフ君は250km離れた島に流れ着いていた。里親を転々としていて、酷い里親に食べ物も与えられず、熱湯をかけられ額には大きな傷を作っていたのだ。

それで家を飛び出していたという。

10年ぶりに揃った一家

出典 http://www.telegraph.co.uk

親元に戻ったアリフ君は小学校に通い始めたという。

ジャナちゃんもよく家の事を手伝ってくれている。

震災の後に生まれた三男もいる。

ジャマリヤさんはこの普通の幸せを何より幸せだと語っている。

奇跡が奇跡を呼んだ再会。

出典 http://newsinfo.inquirer.net

「いつか再会できることを祈り続けてきた。たとえ目の前に金の山があろうとも、家族と一緒の方を選ぶ」そうジャマリヤさんは語っている。

「いつか神様に祈ったことの答えが返ってくる日が来ると信じていた」そうとも語っている。

奇跡というものは確かに存在する。

そんな事を確信させてくれる真実のストーリーだ。

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